飼い猫が爪で
人を引っ掻いたり、
家具を傷つけたりして
困っている。
抜爪手術にかかる費用を
検討してるんだけど
費用がいくらかかるのか
を知りたい。
こういった疑問に答えます。
結論からいうと以下の通り
抜爪手術の費用
・3万〜4万円(手術費のみ)
・4万〜8万円(入院費込み)
※動物愛護の観点で、手術を受けるのに審査がある病院もあります。
この記事でわかること
- 抜爪費用がわかる都道府県
- 手術方法
- 抜爪手術のメリット、デメリット
それぞれ解説していきます。
目次
抜爪費用がわかる都道府県
私が調査した結果、ホームページで費用がわかったところは以下の通りです。
- 東京(豊島区)4万円(日帰り)
- 千葉(習志野)8万円(7日入院)
- 愛知(愛知郡)3万円(1日入院)
- 沖縄(沖縄市)2万円(前足のみ)
手術費用が書いてないサイトが多く、抜爪手術すらおこなっていないところが多いのも印象的でした。
抜爪手術を検討されてる方は、まず近くに対応している動物病院があるか確認しましょう。
手術方法
- レーザー式
- ギロチン式
- ボーンカッター式(メス)
レーザー式
レーザーメスで爪から第一関節までを骨ごと切り落とします。
切断直後にレーザーで傷口を固めるので、他の手術と違って痛みと出血が少ないです。
レーザーを使うのでヤケドのリスクがあります。
ギロチン式
ギロチン(爪切り)で、第一関節の半分までを骨ごと切り落とします。
痛みが大きく、再生するリスクがあります。
ボーンカッター式(メス)
ニッパーに似たような機器を使って、爪から第一関節までを骨ごと切り落とします。
痛みが大きく、肉球も破損するリスクがあります。
抜爪手術のデメリット
- 問題行動を起こす
- 痛みが大きい
- 運動能力が低くなる
- ストレス発散ができない
問題行動を起こす
米国の研究で、抜爪手術をした猫が『痛みと理髪の兆候がないか』物理的に検査しました。
過去2年間の病歴から抜爪手術をしていない猫と比較した結果は以下の通り。
- 毛繕い(3倍)
- 腰痛、慢性的な痛み(3倍)
- 攻撃的になる(3倍)
- 人を噛む(4倍)
- トイレで排泄しなくなる(7倍)
出典:https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1098612X17705044
抜爪することで望ましくない行動リスクが高まることがわかっています。
痛みが大きい
最低でも2週間ほど痛みが残るといわれています。
痛みが引くまでのあいだ暴れたり、自傷行為をする可能性があるので術後は近くで見守ってあげないといけません。
運動能力が低くなる
歩行がおぼつかなくなったり、登り下りするときに踏ん張ることができなくなります。
踏ん張れないとケガをしやすくなるので、常に飼い主が見守ってあげる必要があります。
ストレスが発散できない
猫は爪研ぎでストレスを発散してるため、抜爪してしまうと発散できなくなってしまいます。
物理的なこと以外にも、食欲不振や元気がなくなったりなど精神的な不安を引き起こすリスクがあります。
メリット
- 自傷行為を防げる
- 攻撃されても引っかかれない
- 家具を傷つけない
自傷行為を防げる
てんかんなどの病気の場合、自分の爪で傷つけてしまう可能性があります。
自傷行為があるようなら、抜爪手術を行う方がいいのかもしれません。
攻撃されても引っかかれない
ヒトが猫に引っ掻かれるときに起こる『傷口が化膿したり、発熱してリンパ節が腫れたりする』リスクがなくなります。
爪がないことで引っ掻き傷は防げますが、代わりに噛むようになるかもしれません。
『攻撃的な性格だから手術で解決しよう。』 と思ってる方は、それでは根本的に解決できないので注意が必要です。
家具を傷つけない
爪がなくなることで家具を傷つけることがなくなります。
もし家具を傷つけられるのがイヤで手術を検討しているのであれば、他の方法を考えることをオススメします。
たとえば、『傷つけられたくない家具を猫が入れない場所におく、猫専用の部屋を設ける』などの工夫ができます。
できないのであれば、爪研ぎ用のグッズを増やしてあげれば被害は少なくなるかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。
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