猫の首の後ろをつかむのって
大丈夫なんだろうか?
どんなメリット、デメリット
があるのか知りたい。
こういった疑問に答えます。
結論からいうと、つかむこと自体はまったく問題ありません。
しかし、つかんだまま持ち上げてしまうと首を痛めてしまう可能性があるので原則持ち上げるのはNGです!
メリット、デメリットについては以下の通り
デメリット(持ち上げる場合)
・首を痛める可能性がある
・血管、筋肉を傷つけ痛めてしまう
・無理にやると嫌われる
メリット(つかむだけの場合)
・大人しくなる
・リラックス効果がある
・健康状態のチェックができる
本記事で深掘りして解説していきます♪
目次
つかんだまま持ち上げるときのデメリット
首を痛める可能性がある
猫の皮は伸びるので引っ張ることはできますが、持ち上げるということは猫の全体重が首の皮に集中してしまいます。
成猫だと体重が4キロほどあるので、首の皮に負担がかかることも。
つかみ方次第では、『血管、神経、筋肉』を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
無理にやると嫌われる
イヤがってる状態で無理に持ち上げてしまうと、身体だけでなく心も傷つける可能性があります。
飼い猫との信頼を崩さないためにも、つかんだまま持ち上げることはしないようにしてあげてください。
つかむことのメリット
大人しくなる
大人しくなる理由は、子猫のときに母親から首裏をつかまれて運ばれていた名残りがあるから。
なので、首の後ろをつかまれると『大人しくしなきゃ。』 と無意識的な本能が発動します。
そのほかにも猫は交尾のとき、オス猫がメス猫を大人しくさせるために首を噛むことがあります。
首の後ろをつかむのと同じで、メス猫を大人しくさせるため、あえて首の後ろを噛むオス猫もいます。
リラックス効果がある
ピンチ誘発行動抑制(PIBI)といって、猫が首の後ろをつかまれると心拍数が下がり、リラックス状態になるといわれてます。
»論文
中にはイヤがる猫もいるので、飼い猫の性格や特徴をきちんとみてから判断するようにしてあげてください。
健康状態のチェックができる
首をつまんで健康チェック
⑴首をほんの少し引っ張る。
⑵皮膚が戻れば問題なし。(戻りが遅いときは調子がよくない可能性あり)
調子がよくないときは皮膚の戻りが遅くなるので、もし気づいたら動物病院で診断してもらうようにしましょう。
日常的にマッサージをするついでに皮膚をほんの少し引っ張って健康チェックをしてあげるといいです。
首を触られるのがイヤな猫もいるので、抵抗するようであれば掴むのをやめてあげましょう。
持ち上げるときの注意点
災害などの緊急性があるとき、暴れ回ってどうしようもないことがあるかもしれません。
一時的に大人しくしてもらうため、持ち上げるときの注意点は以下の通り。
・一気に持ち上げない
・揺さぶらない
・つかむことに慣れさせておく
・体重が重い猫は持ち上げない
一気に持ち上げない
急に持ち上げてしまうと、つかみどころが悪かった場合にケガをさせてしまう可能性があります。
揺さぶらない
持ち上げてるときに揺さぶってしまうと、普通に持ち上げるより血管、神経、筋肉を傷つける可能性が高くなります。
つかむことに慣れさせておく
急に持ち上げようとしても、首の後ろすら触ることができないかもしれません。
そうなる前に、日常的にマッサージの一環として首の後ろを優しく掴んであげるといざってときも身を預けてくれるので安心ですよ♪
体重が重い猫は持ち上げない
標準体重を超えてるようであれば、持ち上げず抱っこしてあげましょう。
体重の重さがそのまま首に集中するので危険です。
万が一のため、抱っこしても暴れないよう抱き抱える習慣を作ってあげるといいですね。
首輪をつけた状態は危険
首輪をつけたまま持ち上げると、首輪がズレて締め付ける可能性があります。
飼い猫に首輪をつけてるときは、首輪を外すか、緩めてから持ち上げましょう。
首輪をつけていると、カーテンレールなどに引っかかったりして事故を起こすこともあります。
猫は自由に動き回る動物なので、室内飼いでも危険がたくさん。
マイクロチップをつけてあげると、首輪をつける必要がなく事故の危険性もなくなるのでオススメです♪
どんなときにつかむといいのか?
- 落ち着かせたいとき
- 爪を切ってあげたいとき
- 耳掃除したいとき
- ケガの手当て
- 薬を飲ませるとき
- 災害時などの緊急性が必要なとき
原則持ち上げるのはNGです。
猫のお世話をしたいときは、専用のクリップを使うと両手が使えるのでオススメ♪
ですが、専用クリップの販売が中止になっていたので、もし代用するのであれば締め付けが強くないモノを選ぶといいでしょう。
もちろん個体差があるので、イヤがっていたら掴むのはやめましょう。
以上、参考になれば幸いです。
絶対にやってはいけない猫の飼い方
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